高品質な本物のジュエリー造り
100分の1ミリの世界
ジュエリー職人を志す人たちは、小さいころからものづくりが大好きで、手先が器用な人ばかりです。
ものづくりが得意な人でも、ジュエリー職人の世界に飛び込み、初めて制作を経験すると、まずその精緻で小さな世界に驚かされます。
そこには、100分の1ミリの単位で物を見る視点があるからです。
小さな丸カンの溶接も、隙間なくぴったりと合わせなければ、美しく仕上がりません。
わずかな隙間があるだけで、一見きれいに見えても強度が不足し、溶接痕が浮き出てしまうこともあります。
そのため、ひとつひとつの制作工程には、細やかな集中力と根気強い忍耐が求められます。
今まで経験したことのない繊細な作業や小さな世界に挫折してしまう人も多い中、長年にわたり研鑽を重ね、技術を身につけた選りすぐりの職人たち。
そんな職人が、一つひとつの工程を妥協なく丁寧に積み重ねていくことで、完成度の高い本物のジュエリーが生み出されていきます。
後世の職人のお手本となるように
アンティークジュエリーなどの造りを見ると、思わず職人を唸らせるほど、今では再現できない高度な技術によって生み出されたものが数多くあります。
テクノロジーの進歩によってジュエリー制作は大きく発展しましたが、それでもなお人の手でしか成し得ない技術がたくさん残されています。
複雑で繊細な注文が舞い込むと、職人魂が沸き立ち、それを克服しようと制作に没頭する──それがアトリエ・エヌツーの職人たちです。
100年後の職人たちに「このジュエリーは本当に素晴らしい」と称えてもらえるような、誇り高いジュエリーを造り続けたいと願っています。
繊細・軽さ・強度、相反するものを融合する技術
アトリエ・エヌツーの職人は「錺職人(かざりしょくにん)」と呼ばれます。
非常に細かく繊細な細工で仕上げられた「透かしジュエリー」という、日本の伝統技法を受け継いでいます。
数多くの小さなパーツを正確に曲げたり削ったり磨いたり──根気と緻密さを要する工程を経てつくられる透かしのジュエリーは、美しく繊細であるだけでなく、軽さと強度を兼ね備えています。
この「繊細」「軽さ」「強度」という相反する要素を融合させた伝統技法を大切に守りながら、その卓越した技術によるジュエリーを、これからもお届けしていきたいと考えています。
造りの良いジュエリー
職人たちは「造りの良いジュエリー」かどうかを判断する方法のひとつとして、ジュエリーの裏側に注目します。
普段は目にすることのない裏側まで美しく仕上げられていれば、それは「造りの良いジュエリー」である証。
ぜひ、アトリエ・エヌツーのジュエリーも裏側までご覧ください。
私たちは丁寧に、美しく、そして自信をもって仕上げています。
さらに、アトリエ・エヌツーのジュエリーは地金を叩き台の上でしっかりと打ち込むことで、高い強度を実現しています。
デザイン性を損なうことなく、安心して長く身につけていただけるよう配慮してお造りしています。
お客様と共に人生に寄り添い、次の世代へも受け継がれていく──そんな本物のジュエリーを、これからも造り続けたいと願っています。